「うちの母も、石油ストーブをやめてくれない…」
そんな不安を抱えている方は、きっと少なくないはずです。年齢を重ねた高齢の親が石油ストーブを使い続けていると、つまずき・着衣の焦げ・消し忘れなど、火事のリスクが頭から離れません。
「そろそろ危ないよね。でも使い慣れているしな、、」
私自身も同じ悩みを抱え、冬になると気になっていました。
けれど年々年老いてくる母が石油ストーブを使っていることが不安になり、ようやく親に石油ストーブをやめさせて、安全な暖房器具を使ってもらうことができました。
この記事では、高齢者が石油ストーブを手放しにくい理由と、代わりに安心して使える“火事の心配が少ない暖房器具”を紹介します。

うちの母はアーバンホットを購入しました↓
なぜ“高齢者の母”は石油ストーブを手放してくれないのか?
石油ストーブに慣れきっている心理的ハードル
高齢者が石油ストーブを手放したがらない最大の理由は、長年の生活習慣です。
何十年も冬の定番として使ってきたため、「これでないと暖まった気がしない」という心理もあると思います。
新しい家電への抵抗感や操作への不安もあり、慣れた道具を優先してしまうんですね。
昔からの信頼による“これが一番暖かい”という思い込み
石油ストーブは“熱が直接伝わる”暖まり方なので、体感が強く、「ほかの暖房は弱い」と感じることがあります。
特に寒がりの高齢者は、強い熱を「安心」と結びつけてしまい、電気式の暖房の柔らかさに物足りなさを感じやすい傾向があるといわれています。
危険の理解が難しい・判断力の低下
年齢とともに「転倒したら危険」などのリスク判断が難しくなり、危険性を過小評価しがち。
「自分は大丈夫」「昔から使っているから平気」という過信も要因になってしますんです。
高齢者が石油ストーブを使い続けるリスク|“火事の原因”になりやすい理由
転倒・接触による着火リスク
高齢になると足元がふらつきやすく、ストーブに近づきすぎて衣服に引火する危険が高まります。また、物につまずいてストーブを倒してしまうと大事故につながる可能性があります。
灯油の扱いミスによる危険性
灯油の補充は思った以上に力作業です。手元が狂ったりこぼしたりすると、引火や滑倒の危険があります。灯油の容器を持ち運ぶのも高齢者には負担が大きく、事故につながりやすい作業です。
消し忘れ・うたた寝による事故
加齢による注意力低下で、消し忘れが増えます。さらに、ストーブ前でのうたた寝は衣類の焦げや熱中症の原因にもなり、非常に危険です。
石油ストーブをやめさせたいときに効果的な“伝え方のコツ”
「ダメ」より「安心できる代替を提示」する
「危ないからやめて」だけでは反発を招きます。代わりに“安心して暖かくなれる方法”を提案すると、受け入れてもらいやすくなります。
数字で比較すると納得しやすい(電気代・温まり方)
高齢者は具体的な比較に弱いです。
「電気代は〇円で、ストーブより安全」
「転倒したら自動で消える」
など、具体的に伝えると理解が深まります。
「家族の安心のため」と伝えると響く
“母のため”より“家族が心配だから”という理由の方が、心に届きやすく拒否反応が少なくなります。
火事にならない暖房器具おすすめ3選|高齢の母でも安全に使えるものだけ
① ゼンケン「アーバンホット」|触れても熱くなりにくい安心設計
高齢者向けの安全性ポイント
本体表面が高温になりにくく、触れても火傷しにくい構造。火を使わず、転倒OFF機能も搭載されています。
遠赤外線の暖まり方と電気代
遠赤外線で“体を芯から暖める”タイプで、風を出さないため静か。電気代も1時間10〜15円程度と実用的です。
メリット・デメリット
メリット:静か・安全・空気が乾燥しにくい
デメリット:部屋全体が温まるまでやや時間がかかる
② エアコン|“火”を使わない最も安全な暖房
高齢者が使いやすい設定方法
温度は20〜22℃、風量は自動設定が安心。操作ボタンは最小限で、シンプルに使えます。
温度ムラが少ないメリット
部屋全体が均一に暖まり、消し忘れても火災の心配がほとんどありません。
メリット・デメリット
メリット:安全性が非常に高い
デメリット:乾燥しやすい/初期費用が必要
③ 山善「セラミックファンヒーター」
スイッチ一つで使いやすい操作性
電源ボタンを押すだけで温風が出るため、石油ストーブの“即暖性”に近く、寒がりの高齢者も納得しやすいです。
転倒OFFなどの安全機能
万が一倒れても自動停止し、火事につながる心配がありません。
メリット・デメリット
メリット:軽い・即暖・安全・安い
デメリット:広い部屋を暖めるのは苦手
暖房器具を切り替えるときのチェックポイント
部屋の広さとの相性
母の部屋が何畳かを必ず確認。暖房器具によって適応範囲が異なります。
操作が簡単で迷わないか
スイッチが少なく、ワンタッチで操作できるものが理想です。
安全機能が十分か(転倒OFF・自動停止など)
“火を使わない”は大前提として、安全機能が充実しているものを選びましょう。
電気代の目安も事前に共有する
高齢者は電気代を気にしがち。
「〇時間使っても〇円くらい」と具体的に伝えると安心します。
まとめ:高齢者の母に石油ストーブをやめさせたい!火事にならない暖房器具おすすめ3選
高齢者が納得するポイントの再確認
→ 危険の指摘ではなく、安心できる代替案を
→ 数字や比較で理解を深める
→ “家族が心配している”という気持ちを伝える
火事にならない暖房器具のまとめ
家族ができるサポートは“小さな声かけ”から
暖房器具を切り替えることは、高齢者にとって大きな変化です。焦らず、寄り添いながら、安心して使える環境を整えていきましょう。
いかがでしたか。
私のように高齢者の親に石油ストーブをやめさせたいと思っている方は意外と多いと思います。親には火事にならない、火事の心配が少ない暖房器具で安全に過ごしてほしいですよね。
高齢になった親のために安全な暖房器具を選ぶ時、今回の記事があなたの参考になれば嬉しいです。

結局、私が母のために選んだのは「ゼンケンのアーバンホット」にしました
実際に親の家で使ってみると、音も部屋の温かさも問題なく程よく室内が温かくなっていました。ボタンも大きめでわかりやすかったようです。



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